本場ヨーロッパにおける飲泉

ヨーロッパでも有数の温泉大国、チェコ。中でもカルロビバリは、かつてベートーベン、ショパン、リスト、ゲーテ、シラーなど、名だたる芸術家が訪れたチェコ最大の由緒ある温泉保養地です。このカルロビバリとは「カルルの噴出泉」という意味で、1350年にこの地を治めていたカルル1世が鹿狩りに出かけた際、打ち損じた鹿が湧き出る温泉で傷口を癒しているのを見つけたのが始まりだと伝えられている。

名だたる芸術家が訪れた!チェコ最大の由緒ある温泉保養地

温泉や冷泉が湧き出るチェコでは入浴や飲泉など様々な楽しみ方がありますが、カルロビバリでは飲泉が中心です。ヨーロッパ諸国では、温泉地は療養地となっているケースが多く、温泉医という職業の方がいます。医者は、体の不調や悩みに合わせて、泉質を見極め、飲む量や時間などを細かく指導し処方してくれます。特にチェコでは、温泉を訪れるのは医療行為の一つとして認められ、それほど温泉の効果が高いと証明されているのです。そして、その温泉医の処方によって飲泉が行われているのが通常です。ドイツでは、野菜と同様のミネラルが温泉に含まれていると言われおり、「飲泉」は野菜を食べているのと同じ、と言われるほど高い効果があると認識されています。

野菜と同様のミネラルが温泉に含まれている

日本では飲泉がそれほど広く普及していないのは、人には入浴の習慣があること、そして飲用に適さない所も多くあるため泉質の違いも影響しているのかもしれません。もちろん、日本にも飲む温泉はあります。効能も泉質によってそれぞれ。日本では、飲泉の歴史は非常に永いものの、ヨーロッパ諸国に比べて実施されているケースはすくないですが、近年、飲泉所を設置している温泉地や温泉利用施設が徐々に増えてきています。